第五章・住田ふるさと夢学校

§1・森林から被災地を元気にする住田ふるさと夢学校

 

 事の始まりは2011年3月11日の東日本大震災直後より行って来た救援活動を通じ、日本環境財団さんのご配慮から当団体らが福島から岩手まで北上を続ける中で、岩手の山間部に在る不思議な町に辿り着いた事から知的冒険の旅博物誌は始まりました。

そこでは、森林日本一の町を目指しており、地域材と地域技術で「純日本性」の木造避難住宅を作り、被災された方に提供して人に安らぎを与え喜ばれていました。

この行為は東京でも高い評価を得て居り、そこで知り合った一人の青年(佐々木康行氏)との交流から「被災地を森から元気にして行こう」という話になり、学校という名のコミュニティーから気仙地域全体の地域活性を行い、岩手大学と住田の地域資源の活用から供給と活性の輪を広げて行く方向性を打ち出し『森の学び舎・住田ふるさと夢学校』として24年度は11のカリキュラムを開校して行く事になり、私達も参加させて貰って居ます。

ここで特筆したい事は、以前より東京大学庭師倶楽部が研究のメイン地域としている糸魚川ジオパークが、大地・生態系・文化の側面から人と自然のあり方について被災地を助けて行く大きなヒントになっている事と、ワルシャワ大学有志らとの新領域創生学として行ってきた「魔女と造園学」(魔女とは、東ヨーロッパに住む先住民の事で、自然科学を生かした独自の森林文化を継承し、人と自然の関わりや、自然力との共存技術の蓄積から、自然界の5つのエレメントを使い地球環境に寄与貢献出来る文化全体を総称しています)の活用により、文化交流から地域独自の先人の知恵を合わせ、活性させる目的がある事です。

以上、本活動記録を今後順次にカリキュラムに準じ知的冒険の旅を紹介して行きます。

 

§22011311日の出来事から始まる物語

このいきさつについては、震災直後げんばに直行した当倶楽部・ポーランド有志・NPО法人ジャパンフォレストフォーラムの様子を谷島君の当時のレポートに載せてお伝えします。

救助・救援・復旧・復興と参加させてもら、丁度半年後と一年目に自然災害の恐ろしさや、人災による多くの犠牲や、先人の知恵の大切さについて研究発表を行いました。

自然を制した土地は全て流されました。
最も怖いことは地震による揺れより津波の破壊力です。【最大値19.8mは奥地で発生】

※図左の様な湾に就いては比較的津波の被害は少ない

※図右の様な湾に就いては比較的津波の被害が大きい

※ 沢の名称に就いてはかつて海が来ていた事の名残もある上記3つの図は津波の全体被害と、危険な地形と、言い伝えにより安全な場所の図です。

又実際に海に近くても被害の少なかった場所(地形や地質)があります。

 

海の前に作られた江戸時代の運河・土の山・複雑な網の地形のある場所・被害が殆どありません。又、自然素材と形態の堤防がある場所はとめることは出来なくてもやわらげられるのでさほど被害が出ていません。
紙の宿る場所や道しるべ等、古代に作られたものは未来へのメッセージとして結界のように守られています。
故に被災地の方々が、糸魚川ジオパークに希望を持ちました。
複雑な地形と暮らす文化が、被災地復興のヒントになることは彼らの提案です。

東日本大震災から約3ヵ月後

被災地復興に向けた学術フォーラム(3回 健康と環境フォーラム)

ここで再び谷島君のレポート


私は2011629日に同メンバーである宮亮介と共に日本環境の財団主宰の健康と環境フォーラムの参加と手伝いをいたしました。
今回はフォーラムでの概要と自分の意見等を表記いたします。

第一部は1800から当団体理事の宮江介による「先地形と生態系と文化から見る先人の知恵と災害対策と復興計画に就いての報告」の公演です。
内容は私も出向いた被災地の現状とそれに対する政府の動き(過去レポート参照)です。他にも「現地にてNPOの方からの聞き取り調査」、「高台にて自治体との学術調査」等がありました。やはりテレビや新聞等のマスメディアよりも現地の人々の方が詳しく確かな情報を手に入れやすいと私も思います。

来海沢、クジラ沢、塩沢など「沢」が名称に着く地名はかつて海がその土地まで来ていたことが由来とされていました。関東では川口、横浜、江北などがあるそうです。それで昔より際と呼ばれる海岸より2.5㎞以内には住んではいけないという言い伝えがありました。本来際には漁師の船や道具などだけで住む人はいなかったはずでしたが、言い伝えを知らないのか又は経済発展や利便性を重視した近年の傾向が今回の津波での悲劇を拡大してしまったのもしれません。
最後に被災地で撮ったこの貼り紙が被災者と我々に復興へ繋げる勇気を与えてくれました。
今被災地にいる人々は大変精神的なポテンシャルが素晴らしく先人の知恵とともに再建に努め、前よりよい町へと戻してくれると信じています。

第二部は19:00からは岩手・宮城・福島の各県から青年団として参加してくれたパネリストの佐々木康行氏、古積昇氏、木幡文彦氏、と岩手大学の山本清龍准教授とコーディネーターの吉田賢一先生による

「震災発生から3カ月 大震災、今、未来」の公演です。

本ディスカッションでは各自の沢山の研究のテーマを披露して頂けました。

自然公園の管理計画に関する研究、森林教育プログラムの研究で良質な自然体験の考察など様々でした。それと現在ボランティアで活動できるほしい人材の概要や震災復興構想の課題の説明をして頂きました。

中でも被災地に未だ沢山ある地盤沈下やガレキを円滑に且つ効果的に処理する考えに魅力を感じました。

今日の講演会で私は様々な事を改めて学び、確認できました。

これで震災にもっと関心を持ってくれる人が増えてくれれば私もうれしい限りです。
公演してくれた方々には感謝の言葉もございません。
私もこれからもがんばって研究や公演の手伝いに励んで美しい日本を築きあげたいと思います。

そして半年が過ぎました。

 

佐々木氏(岩手青年団代表)・木幡氏(福島青年団代表)小積氏(宮城県青年団代表)らは糸魚川の地形と文化と伝承に着目し、岩手がプロトモデルのパイオニアを担い代表になりました。
何時までもクヨクヨしていられないという青年団の考えがあります。

一年後には

糸魚川市もポーランド共和国も具体的な救援・復旧から今度は復興に向けての応援です。

被災地の方が着目する様に、確かに糸魚川の複雑な地形は海の中まで続き、自然地形としており、更に河川は自然素材と自然形状が主体です。
早速昔の地名や、結界と成りうるものや、集落の位置を見ると良く考えて共存していることに感心しました。

そこで早速、先発隊を糸魚川に送り、岩手から調査隊第一陣が糸魚川に参加、おなかをすかせて帰ると、その夜は何故か外で飲み会・・・・寒い夜で風邪をひきました。

その後調査団9名が特別なジオツーリズムを計画しました。テーマは・・・・・『森から元気になろう・山林のほうから海側の被災地を復興するためのヒントとなるジオツーリズム』です。

この日の天気は、雨のち、曇りのち、晴れのち、風のち、雪のち、虹のち、竜巻といういつもながらの糸魚川気候(つまり悪天候)でしたが、寺嵜講師の銘ガイドのおかげで、皆さんの持ち帰ったお土産は・・・薬石、ヒスイ(拾えなかったので買いました)、勿論地酒、幻魚、そして何よりも(おもてなしの心)を持ち帰ってくれました。

2013年・東北地方では街の至る所に東日本大震災の爪痕が残っています。

しかし住田の山は今年も元気に秋を迎えていて、森の恵みも豊富です。

住田ふるさと夢学校はこうした背景から「被災地を森から元気にする」を合言葉に開校されました。・・・・・谷島広朗がお伝えしました。

 

森林アート

「神々の頂」と呼ばれた有住、「狼の谷」と呼ばれた世田米、この二つの森林なら成り立つ住田町の森林を守り、育み、活性し、森から被災地を元気にしてゆく、佐々木康行氏。

彼は春夏秋冬いかなる森林・洞窟・河川にもヤマガタナ一本で分け入り我々林学者を未知の世界に案内してくれます。

そして彼自身が森林の小さな図書館のように,大イワナの話,砂金取りの方法,時には座敷わらし等の妖怪の伝説など我々に教えてくれます。

そして又あるときには森の恵から様々な贈り物を作ってくれます。

私達はいかなる山奥にでもヤマガタナ一本で挑身、森林を守り活用する彼を、尊敬と親しみの念から「東北のランボー」と呼んでいます。

今回はそんな彼が住田の森林の恵から手製で作った純国産、オールハンドメイドの受注生産品として、シカツノを使った蝦夷の国のアクセサリーアートを紹介します。

興味のある方はご一報ください。

作品#161・setamai
作品#161・setamai
作品#77・kamuianrus
作品#77・kamuianrus

住田の魅力発見・大地と森林と文化・・・・先ず不思議な世界からご紹介します

先ず、木に登って空から森を眺める風景
先ず、木に登って空から森を眺める風景
更に、鳥になって空から森林を眺めた風景
更に、鳥になって空から森林を眺めた風景
実は二つの写真は、木の上からでもなく、鳥になった訳でもなく、地面から普通に撮った写真です。・・・・・住田にはこのような不思議な森が至る所にあります。・・・・流石は宮沢賢治先生の愛された森林です。
実は二つの写真は、木の上からでもなく、鳥になった訳でもなく、地面から普通に撮った写真です。・・・・・住田にはこのような不思議な森が至る所にあります。・・・・流石は宮沢賢治先生の愛された森林です。

さて本題に入ります。

 

『森林から被災地を元気に出来る住田の魅力』

 

もくじ

1・「人と自然の関り」~「自然力との共存共栄」へ

2・「保護と利用」「持続可能な環境計画」「環境教育」とは

3・「環境におけるハードとソフト・自然と人文・正の数値と負の数値」

4・マクロ・メソ・ミクロ、3つの視点とは

5・ゾーニングとMAB計画の話

6・磯崎式環境評価3軸手法とは

7・環境アセスメントの話

 

今回は住田の街にお世話になり、こんな造園学の話をしてきました。

 

そこで話を聞いてくれた皆さんが、造園学の話を基に「住田のとっておきの場所」に案内してくれました。・・・・さて、どんな不思議なところでしょう。・・・・・・・・

生態系・住田の森林にはサンショウウオを始め、様々な固有種を見ることが出来ます。
生態系・住田の森林にはサンショウウオを始め、様々な固有種を見ることが出来ます。
住田の特殊な地形が大小様々な洞窟を作りその数は、なんと50箇所を越えるそうです。
住田の特殊な地形が大小様々な洞窟を作りその数は、なんと50箇所を越えるそうです。
山の恵はとても豊で、ポーランドの白魔女さんが来てcake作りを教えてくれたり、地元のケーキ屋さんでは山の恵のクッキーを焼いています。是非食べに来てください。
山の恵はとても豊で、ポーランドの白魔女さんが来てcake作りを教えてくれたり、地元のケーキ屋さんでは山の恵のクッキーを焼いています。是非食べに来てください。
爽やかな林道は、ベテランからお子さんまで用途に合わせて無数のバリエーションがあります。車を使ったアプローチもできますが、少し歩いて自然の中の知的冒険の旅をお勧めします。
爽やかな林道は、ベテランからお子さんまで用途に合わせて無数のバリエーションがあります。車を使ったアプローチもできますが、少し歩いて自然の中の知的冒険の旅をお勧めします。
住田の森林でお勧めなのが、日本古来からある土地の巨木たちです。サワグルミ・カエデ・ブナなどの巨木から森林のパワーを分けてもらえそうです。
住田の森林でお勧めなのが、日本古来からある土地の巨木たちです。サワグルミ・カエデ・ブナなどの巨木から森林のパワーを分けてもらえそうです。
森林の中のスピリチュアルスポット、場所は内緒です。
森林の中のスピリチュアルスポット、場所は内緒です。

今回、住田の森で見つけた環境資源ポテンシャル・・・・・地元ならではのとっておきの場所(つまり皆さんの行きたい場所を案内してもらいました)

 

 

 

 

 

 

 

(その結果様々な発見がありましたので報告します)

・不思議な生態系の宝庫

・無数な洞窟とその探検

・不思議な森林の街のケーキ屋さん

・車を止めて歩きたくなる森林浴の林道

・日本固有の巨木との対面

・内緒だけれど、少しだけ紹介したいスピリチュアルスポット

 

今回私たちを案内してくれた方は住田観光協会の佐々木さんを始め、地元や地域のボランティアの方々です。

特に感心した事は、目的地の洞窟に着くまでの片道30分、即ち往復1時間程度のピクニックの中で様々な知識を皆さんから得られる事です。

即ち,住田の地形や森林資源と、そこに携わる人々の知識に、ほんの僅かな造園学のエッセンスを入れさせていただいただけで、様々な森林美学が花開くピクニックになるのが住田の森林です。

つまり、住田の森林ツーリズムとは、短い距離と時間の中でもきわめて知的密度が高いツーリズムが可能で、不思議な森林を発見の旅として楽しみながら、爽やかセラピーが適うことが特徴です。

尚、今回とても健脚で元気な方がいて、知識も豊富、お年をうかがったら81歳だそうです。

ふと思ったことですが、住田の不思議な森林は人を何時までも若々しくする事ができるのではないでしょうか。

 

皆さんも是非、住田の森林を体験して、地元の方の「とっておきのばしょ」に連れて行ってもらってください。

但し、クマ・マムシ・ニホンオオカミ?ざしきわらし?も出没するかもしれません。

プチ・インディージョーンズになり、奥地へ行くわけですから、不安な方は決して一人では行かずに、積極的にガイドさんを頼って活用してください。

安全で快適なツーリズムの中で森林学の引き出しを開けます。

 

詳しくは、住田観光協会のホームページか町役場の佐々木康行さんに直接ご連絡してください。

さて、年は明けて2015年初春・・・・・・・・

早速、住み他地域の環境資源から、ここぞ観光ポテンシャルというところを探す会議です。
早速、住み他地域の環境資源から、ここぞ観光ポテンシャルというところを探す会議です。
この子は「すみっこ」といいます。シンプルイズベスト、アイドルはこういう風に押し付けではなく見る側に想像力をかきたさせなくてはいけません。中に入っている人は誰?・・・・それは後々のお楽しみとしておきます。
この子は「すみっこ」といいます。シンプルイズベスト、アイドルはこういう風に押し付けではなく見る側に想像力をかきたさせなくてはいけません。中に入っている人は誰?・・・・それは後々のお楽しみとしておきます。