第一章・東京大学庭師倶楽部

2014年4月1日

2014年4月1日より、こちらのホームページに引っ越しました!

 

§1・東京大学庭師倶楽部の主旨

かつて、東京大学林学科の中で、熱血体育会青年のM君とU君二人が実践を学ぶ為、作庭の手伝いをさせて欲しいと願い出た事が当倶楽部の始まりです。つまり私達は特殊法人・学校法人・会社法人・等の法人活動とは一切関係無く、自由な意志や志による有志の集まりから結成された団体であり、従って何色にも染まらず、拘束されない一介の林学者として、純粋なる国家貢献の為の個人であり、この理念の基、有志団体として構築された倶楽部である事をご理解下さい。

現在、当倶楽部は東京大学旧林学科を中心にOB・OG・在学生ら、約三十数名の倶楽部員で構成されており、入部資格は東京大学出身又は在学の人間で、作庭現場の激しい激務に耐えた者を対象に、今後我が国の造園学の発展に身を投じていく覚悟がある者が入部して居り、必要に応じて旧友達で、声を掛け合って交流を続けています。私達の最大の目的は国家貢献に有り、現代社会に於ける自然環境と文化環境の共存共栄をテーマに、坪庭の作庭から国立公園内の計画迄、造園学を極め、駆使する個人有志の実践的研究機関として、造園学を社会にフィードバックさせる事が当倶楽部活動最大の目的であり、これを以って国家の品格の一部と自負し「帝大イズム」における学術的行為が実践的社会貢献へと繋がる事を望んでいます。

従って、営利だけを目的とした社会貢献性の無い企業、国家の品格を著しく損なう行為、国土に対する無意味な破壊行為、利害に対する一方的な個人要求をする者に対しては、一切協力するつもりは有りません。反面、環境活動において道徳や正義を志しながらも弱者的立場の人々には積極的に力を貸して行きたいと考えています。私達は国民の税金により学問を究めさせて頂いた立場にある者達であり、社会への恩返しは当然の理であると考えています。常に国家の道徳的発展、社会への知的貢献、国土自然の保全活動、地域文化の活性化、個人の安らぎについて、今まで蓄積してきた各自の専門学を駆使し、実践活動を通じ奉仕出来る事を望んでいます。これが私達の言う「帝大イズム」である事をご理解下さい。

 

§2・東京大学庭師倶楽部の理念

人と自然の関わり・・・・・・

環境には自然環境と人文環境があります。

又、人と自然の関わりにはハードとソフトがあります。

更に、人と自然の関わりには正の数値と負の数値があります。

この部分について、地域の人文と自然を主体に造園学の観点から調査し、考え、活動して行く団体です。

 

自然力との共存共栄・・・・・・

森・海・川様々な自然に対して、昨今では「生物の多様化」や「森林の多様化」などに関心が高まっており、同時に自然は優しいものであり怖いものです。

先人の知恵や、自然科学の蓄積から、地形・生態系・文化の関連をlandscapeする団体です。

 

§3・東京大学庭師倶楽部の概念

 

保護と利用・・・・・・・

人文環境や自然環境を守る為にその大切さを知る事から始まります。森林は川を通じ、海を育ませ、地球温暖化を防いでくれます。森林はレクレーションとして、人々に安らぎや憩を与えてくれます。森林はセラピー機能が有り、人々に心身の予防や回復効果があります。昔、森林と人は助け合い暮らしていました。その知恵は今、環境科学として、地球規模で見直されています。利用する事で保護し、未来に残して行きましょう。

 

持続可能な環境計画・・・・・・・

例えば森林を守る為に利用する。多様化に伴う資源を育て守り、活用する。林業技術や林材活用技術を地域資源とする。この行為が、観光や産業などに結び付き、地域の活性化を促し、その収益の一部を再び還元します。こうした自然環境や文化を守りながら発展できる計画を構築してください。

 

環境教育・・・・・

「保護と利用」「持続可能な環境計画」この二つを実践する事、それが環境教育です。子供は勿論、大人も、独自の科学・芸術・技術を身に付けてゆきます。こうした活動が地域の環境資源に対して更なる環境ポテンシャルを構築させる事になり、他への貢献や提供が可能になります。知的冒険の旅に是非出かけてください。

 

§4・東京大学庭師倶楽部の環境評価手法

私達は実践型の造園学を用いて、自然環境や人文環境に対し社会、地域、個人に対する貢献を目的にして居り、その方法として以下の手法を主に駆使し活動しています。

 

調査手法・・・・・

MAB計画の実施

マクロ・メソ・ミクロ視点の活用

現地調査主義

 

学術手法・・・・・・

X軸として物理解析の尺度からの調査・研究・考査

Y軸として心理分析の尺度からの調査・研究・考査

Z軸として史実検証の尺度からの調査・研究・考査

 

活動手法・・・

初期段階としての調査活動

中期段階としての計画活動

後期段階としてのランドスケープ活動

計画後のアセスメント

 

調査とは、「人と自然の関わり」や「自然力との共存共栄」に就いて、対象または地域に対して環境資源の発掘から観光ポテンシャルの発見などの造園学的環境調査等を行います。

 

計画とは、環境の資源やポテンシャルに対して保護と利用、持続可能な環境計画、環境教育等のコミュニティー計画等を構築します。

 

ランドスケープとは、坪庭から、観光スポット、自然公園、更には国立公園のまで人と森林に関わる心地よい空間の設計計画等を作成します。

 

環境アセスメントとは、地域や森林に対して人文環境・自然環境に対して、1年先、10年先、100年先への予測等を行います。

 

学術研究とは、環境・森林科学・造園学等をキーワードとして、専門チームによる研究・発表・講習会・環境教室等を行っています。

 

§・東京大学庭師倶楽部の調査・研究・活動事例

地域環境資源のポテンシャル研究

 

 

糸魚川ジオパークカレッジ

 

地域の方々との共同研究

大学に於ける造園学の講義

 

大学生及び大学院生への論文研究サポート

 

子供達と研究者の協同研究

生涯現役の冒険家(ジオツーリズムの起動)

地元マイスターとの研究会

 

田海川子供自然環境教室

 

地域講演会

 

糸魚川ジオパークカレッジ研究室

 

行政との協同事業

 

ワルシャワ大学との新領域創生研究風景

 

住田ふるさと夢学校

 

§6・東京大学庭師倶楽部によく頂く質問・・・・Q&A

各地で活動を行っている際に、皆様から頂く質問で多いものを掲載しました・・・・・・ご参照ください。

 

Q・「東京大学庭師倶楽部」って何ですか?

A・東京大学林学科卒業生・在学生が学んできた造園学の実践を行い、社会に寄与貢献する、個人的有志による集まりです。

 

Q・どうして株式会社とか、法人にしないのですか?

A・私たちの目的は学問の実践と社会貢献です。先ず環境ビジネスによる営利目的では無い事をご理解下さい。次に研究者としてのスタンスを持って、「良い物は良い」「悪い物は悪い」とハッキリと言える、常に拘束されないニュートラルな立場でいたいと考えています。最後に研究者は、物量(お金、時間、人、等)に支配されることを嫌い、質量(道徳、情、哲学、等)を重視した、自由なスタンスを取りたいと願っているからです。

 

Q・「林学科」とはどんな所ですか?

A・聞きなれない言葉かも知れませんが、英語で言えばForest-Scienceに成ります。動物・植物・風致・経済・技術等、つまり森林のあらゆる事を物理・心理・歴史等から科学する東京大学農学部の中に位置する、学問の科です。現在この課は「農学生命科学・・・・・・・・科」と大変長い名前に代わり、私達は長年親しんだ「林学科」と今でも呼んでいますが、正式には「旧林学科」又は「元林学科」と表現する事が正しいでしよう。一般的には造園学を含んだ森林科学と考えて良いでしよう。

 

Q・「造園学」ってどんな学問ですか?

A・「美しい森は人を育む」というドイツの「森林美学」から発生した学問で人と自然の関わりによる130年の歴史(日本の造園思想を入れれば1300年)が有ります。面積や対象範囲で言えば、坪庭から国立公園までを指しています。哲学の慨念で言えば、自然環境や人文環境に対して保護と利用、持続可能な環境計画、森林教育等の思想概念が当てはまります。科学的手法で言えば、物理解析、心理分析、造園史実検証、等、人と環境の関係を科学する幅広い範囲の学問分野です。

 

Q・一般の人の入会はできますか?

A・基本的には出来ません。条件としては東京大学に入学して林学を学ぶ事と、実践的な造園作業に参加して一定の成果を上げた上での入部になります。

 

Q・はっきり言って「右翼」ですか?

A・「右翼」では有りません。又、同時に「左翼」でも有りません。「右翼、左翼」の語源はフランス、ルイ王朝に於ける議会の席が体制側は右、反体制側は左、に陣取った事が語源です。又、現在の一般論から考えても私たちは常にニュートラルな立場でいるつもりです。従ってどちらにも属さない自由思想という答えが適切です。私達は古き良き時代に科学が哲学や道徳と友達だった頃の学者として、国土を愛し、風土を愛し、自然や立場の弱いものに対して清く、正しく、優しく有りたいと願っています。この辺に就いては新渡戸稲造先生の「武士道」、藤原正彦先生の「国家の品格」等参考にして下さい。

 

Q・国家貢献とはどう言った事ですか?

A・国家とは、国土であり、国民であり、地域であり、団体であり、個人であると考えています。歴史と季節の国で培った文化は自然科学の観点からもとても深い世界的文化財産だと考えています。これを広義の意味で現代社会や地球規模の道徳的な共存繁栄に役立つ願いで言っています。もちろん他国の留学生達も当倶楽部に、国々の国家貢献を担って歴史や文化を生かした自国のオリジナリティー有る造園学として参加してくれています。

 

Q・一般企業とは取引(ビジネス)しないのですか?

A・基本的には行いません。悲しい話ですが我が国には、私利私欲の為に私たちを悪用しようとする人が絶えません(勿論例外は有ります)。こんな人達には絶対協力しません(極少数ですが、私たちの理念やスタイルを理解してくれる企業も最近増えています)。私たちの理念は、決して営利を目的とした環境マネージメントでは無く、運営は研究理念と活用を目的とした継続的社会貢献の維持に対するマネージメントのみです。

 

Q・NPO・Japan forest forumとの関係は?

A・当倶楽部か唯一、持続的な学術提供をする内閣府認定のNPOです。医学・造園学・建築学・メディアプレス・ナチュラリスト・等の集まりによる、森林や広義で言う景観を題材に幅広い活動を行うNPOです。ここで私たちは研究成果の提供をする事でシンクタンクとしての役目を果たしています。NPOは私たちに対して、実践活動の場を与えてくれます。私たちはNPOにたいして、造園学を提供します。結果的にgive-and-takeの形で幅広い社会活動をさせて貰っています。

 

Q・メンバーの目的は?

A・狭義で言えば、学問を究める、机上の論理を実戦で試したい、何時までも緑と親しみたい、論文をライフワークにしたい、等、倶楽部員ごとの熱い思いが様々有ります。しかし広義で言えば、実践を含めて生涯現役の森林学でありたいという事でしょう。

 

Q・国際社会についての貢献はどのように考えますか?

A・国際人である一番大切な事は、上手に英語を話せる事ではありません。国際人として大切な事は日本人としての精神を確りと持ち、純粋な気持ちで外国の人と交流する事です。つまり自国の文化や歴史を把握し、自国に誇りと愛国心を持ち個人の意見を確りと持っている事です。その上で初めて他国の文化を理解、尊重する事が出来ます。最近欧米諸国では「今の日本人は亮兆な英語を話すが人間としての内容は無いつまらない人ばかりだ」「昔の日本人は下手な英語だけれど日本人特有のスピリットが有ったので魅力的で尊敬出来た」と昔の日本人の道徳と文化を懐かしんでいます。これらは欧米人と親しくなった時、必ず越えなくてはいけないものです。まず自国を愛し、他国を尊重する。ここから国際貢献は始まります。又、私たちの議論は論破する事が目的ではなく、互いに繁栄する事を前提としています。この発展的な議論が出来る事が国際化にとても大切です。即ち自国の文化を確り身につけ、誇りを持って相手に思いやりを持てる事が、相手国の良さを理解でき、取り入れられる国際社会貢献の基本だと考えています。自らを含め最近の日本人の精神の弱さ、抒情の薄さ、愛国心の無さ、学問の浅さ、自国の国語力の低下には嘆いている次第です。

 

Q・企業や政治家がお金で非道徳的な事を望んだら?

A・「断る」ただこの一言に尽きます。昔「untouchable」という番組がありました。直訳すれば「触るな・もう少しで手が届く」等になります。しかし最近、友人のアメリカ人から聞いた話ですが、番組の中で主人公エリオト・ネスの言った「untouchable」の本当の意味は「俺に賄賂は通用しない」です。私達も常に日本のエリオット・ネスでありたいと願っています。

 

Q・お金の無い個人や企業が社会性のあるお願いをしたら?

A・NPOを通して頂き、ぜひ応援できる方向性で検討して行きたいと考えています。社会貢献は一人では大変な事です、力を合わせる事で小さな歯車は、中間の歯車を経て、やがて大きな歯車を回せると信じています。今すぐに実現しなくても是非あきらめずに少しずつでも前に進んで頂きたいと思っています。皆さんも私達も同じ方向性にいると信じています。

 

Q・「帝大イズム」について教えてください?

A・かつて、東京大学を東京帝国大学と呼んでいた遠い昔、帝大生、帝大出身者はその心得として、世の為、人の為、その身を国家に捧げることを誓います。それは、不合理に立ち向かい、弱きものを助け、己は常に文に親しみ、知力を蓄え、人格の形成をなし、質素・倹約・質実・剛堅に生きる、この理念はJapanese-dandyismの一角として長老達より今日に受け継がれて来た物です。不器用な生き方ですが、不誠実な時代だからこそ、今私達が次世代に繋げて行く必要があると考えています。

 

Q・少し時代遅れではないですか?

A・はい、正直そう思います。決して否定しません。物量主義の世知辛い世の中です。時代遅れも良い物です。清く正しく、清廉潔白に、貧乏学者である事に胸を張って生きています。おそらく私達は手の付け様の無いほどのロマンチスト達で、不器用な自分たちの生き方を知っていて満足している様な気がします。

 

Q・皆さんのやっている事は完全正義ですか?

A・決して完全とは思っていません、しかしそうでありたいと日々願い、心がけております。まだまだ未熟な所が有り、常に接して頂く人々に学ばせて頂く事が沢山有ります。生涯学習だと考え、一つのプロジェクトの度に反省も多々有ります。常に科学の裏には哲学が必要と思い謙虚な姿勢で臨む様心がけております。どうぞ皆様の温かいご指導ご鞭撻を、今後ともお願い申し上げます。

 

Q・本多静六ってだれ?東京大学庭師倶楽部との関係は?

A・今から130年前ドイツの森林美学を日本で発展させ、現在の森林環境学の礎を築いた人です。代表作には日比谷公園などが有り、その弟子たちは国立公園などの構築や、造園学としての科学的アプローチの確立を築いてきました。私たちはその直系の弟子に当たる者達ですが、先学者の様に偉人ではないので日々努力して、少しでも先学者に近づけるよう頑張っている毎日です。

 

Q・森林美学とは何?

A・もともとはドイツ人P・V・ザーリッシュ博士による人と森の関わりに就いて、共存共栄の経済学でした。しかしその経済学は哲学として、とても優れている物であり日本においては、明治以降造園学として構築され、現在も環境科学として進化し続けている森林思想の様なものです。

 

Q・魔女と森林環境はどうして関わりが有るのですか?

A・答えは簡単です、魔女(native・Europe)は紀元前の昔からセラピストであり、薬草医であり、森林レンジャーの様な、ヨーロッパの森の賢者だったのです。彼女たちの実践的な自然との共存共栄生活の知恵を活用しながら、日本の造園学によりエコツーリズムを通じレクレーション活動の中から森林の保全活動や、森のファクトリーによる地域活性や、環境教育に発展させる計画を研究している為、友好国であるポーランドの魔女文化に協力とてもらっています。

 

Q・なぜ造園学なのに庭師倶楽部というのですか?

A・簡単にいえば我々の活動行為が机上の論に止まらない、対象のある実践学としている為です。外国の環境学者が机上の論に止まらず、ダイバーやアルピニストとして活躍している事から、最先端(最前線での実践学)で活躍したいという意味です。元々学術的な研究は理論上成立する形や実際の社会貢献に繋がるまでに長い年月をかける傾向は否めません。そこで現場の最前線にいると言う意味と、メイドインジャパンのスピリットから常に学術的実践の現場主義として、現場で木に登り、土をいじり、汗を流し、形を作ると言う庭師でありたいと言う姿勢から庭師倶楽部を名乗っています。